積み重ねたことを褒めていますか?できたことを褒めていますか?

埼玉県川口市桜町にあるピアノ・エレクトーン教室の清水南妃(しみずなみき)です
楽しいはもちろん!、一人一人の力になるレッスンをやっております

さて、上の画像の方はお子さんであろう男の子の1位のトロフィーを褒めているんでしょうか?
それとも、一緒にドリブル練習したなあ〜頑張ったよな〜と言っているんでしょうか?

このブログを読んでくださる方は保護者さんの立場の方と同業者が多いだろうと思います

あなたはどちら?

私が育った時代とは違って「褒める」が重視され、それが良いと言われる時代ですね
それで四苦八苦されている、どうやって褒めていいかわからない保護者さんを多く見かけます
褒めるって叱ると同じで「良い方にも悪い方にも転ぶ」ってことをまず頭に入れて、読み進めていただけると幸いです

そしてこれは私が自分自身が運営する教室内で得た体験に基づくノウハウなので、全ての人に当てはまるわけではありません

人は様々ですし、その時々によって変わっていきます
それに合わせて「褒める」「注意する」を使い分けて行っています

1・結果はあまり褒めない

ただし、私が携わってないものに関して、生徒がお話ししてきたら褒めることもあります

「運動会の○○で1等賞取ったの!」などのお話には「おお!すごいね!1等賞はなかなか取れないよね」などと返しています

これがマラソン大会で生徒が毎日走っているのを知っていたら

「おお〜!すごいね〜!毎日走っていたからこその1位だね!!何より毎日走ったことが素晴らしいわ〜!」と言葉が変わります
(毎日特定のことをするってほんとに大変ですから)

教室でいえば「丸」ですね。

「丸」を出すときに『丸を書く前に理由を言います』

なぜ「前」なのか?同業者はわかるんじゃないかしら?笑

結果を褒められ慣れている子供は丸を書いた途端、お話を全く聞かなくなります
なので「ここ、努力した結果がとても出ていて指が滑らかだった、ここの指番号、前回は間違えていて注意の赤ペンが入っているけれど、今日は1回も間違えていない」などのお話を先にしてから丸にします

うちの生徒の8割くらいが結果を褒められているな〜という感じなので、この辺りを大切にしていますね

2・結果を褒めるのがなぜいけない?

結果がダメなら努力が無駄だと思うようになります

子供の思考構築は大人のそれとは違います
全くと言っていいほど違います

子供に話をする時、難しい言葉を使わずシンプルにオブラートをあまりかけないで話すことで伝わりやすくなること、たくさんありますよ〜

全人類が言葉を巧みに使えるわけではありません・・・
上手な人、苦手な人、いますので、真摯に1人の人間に話すということを心がけながら話すと良いかなと思います

大人特有の誤魔化しは効かないのが子供たちです

上のトロフィーを持っている子供ですが、この子が度々トロフィーをいただくような子供でしたら、何かの拍子にトロフィーが取れなかったら、それだけで自分は価値がないんだ、親にも褒められないし・・・と思ってしまうんです

親はトロフィーが取れなかった事にがっかりして、子供もがっかりしているからと慰めの言葉をかけることが多いかな?

次をがんばろー!という人も多いですね。じゃ、今回はやっぱりトロフィー取れなかったからダメだったの?となる子供が割と多いです

教室で言えば褒めどころは「頑張ったこと」「努力を続けられたか?」「先生からいただいたアドバイスをやってみたか」だけと言っても過言ではありません

「弾けた!」でも「丸!」でもないんですよ

「弾けるためにあなたは何をしたのか?」です
ここが一番大切で、ここをしっかりと押さえることで2年後3年後の伸びが違いますし、精神的な成長もかなり変わります

残念ながらすぐに目に見えるようにはならない・・・

目に見えるようになってくる頃には子供の中に「思考のくせ」が出来上がってしまいますので、もう遅いわ〜となってしまうのが残念で怖いところ・・・

3・大人になってきたらどうせ結果しか見てもらえないからさあ〜!

仕事で求められるのは結果です

頑張ったんです!が通じるのは学生まで。
仕事でいくら頑張ったんです!と言っても、結果が伴わなければ評価はされません
そういう世界にたった20年くらいで送り出すんです
その前にしっかりと自分の中で頑張ったことを価値として認められる人に育てたい

3歳児ちゃんのようなちびっ子でも私は「過程」を褒めます
たとえ、その日のレッスンで丸を出せなくても「おうちで弾いたよ」は褒めます
たった1回であっても褒めます
でも1回だからここまでなんだねとも言います

週に1回しか会わないピアノ・エレクトーンの先生の言葉が響くようになるのには、それはそれは長い年月がかかります

その間、ずっと生徒を見続け、その時その時に応じた「過程を認める・褒める」言葉をかけ続けます

褒める過程・努力がない場合には私は褒めませんよ?
それは子供をダメにしちゃうんで

「褒める教育」は非常に難しいし、的確性が求められます
個人的にはできる人の方が少ないと感じています

犬の世界も「褒める」が最重要視されていますが、はっきりと間違っているねと言えます

犬は遊びの中から学ばせることが一番!
褒められることも嬉しいけれど、達成感も嬉しい!

実はね、子供も一緒笑

犬と同列に並べると怒られそうだけれど、楽譜の中から○○探してごらん?いくつある?などやっていくと自分で見つけたものなので、よく覚えていますね

その時も「すごーい!全部見つけられた!どうやって見つけたの?」って聞くと、その子それぞれの見つけ方を話してくれます

いつもの「すごいね!」に少しだけスパイスとして「え?何を頑張ったらそれできた?」を付け加えるだけで、子供の中で育つものが変わってきますよ〜

いつだって子供たちは大人の想像をはるかに超えたことやっていますからね笑

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